へぶんずぷれいす

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□ かじゅモモ □

キスして。

キスして。


志望大学を早々に決めた先輩は、暇があれば、部室に顔を出してくれるようになっていた。
部室に行くと、開け放たれた扉の向こうに大好きな先輩。
暖かな日差しに照らされて、窓からそよそよと吹く風で、髪が揺れていた。

「せーんぱい。」
「………。」
後ろから、声をかける。
が、返答が無い。
「…せんぱーい?せんぱいせんぱーい!」
「………。」
面白い本なのか、集中力が高いのか…
「………。」
「………。」

存在感の超薄い私は、気付いてもらえないことは今まで何度だってあった。
何度もあったことだけど、先輩に気がついてもらえないのは寂しい。

「せーんーぱーい!!」
「うわぁぁあぁぁ!!」
「何読んでるっすかー!」
「ちょっ、モモ!!」
「んー…なんか、小難しい本っすねぇ。」
覗き込んでみたけど、難しそうな本だった。
そんな本を涼しげに読んでいたのに、
いきなり抱きつかれて慌てる先輩は、いつでもかわいい。
「モモっ!わっ、重いって。」
本なんてどうでもいい。
ぎゅって抱きついて、体重をかける。
「失礼っすよー、それに、気がついてくれなかったじゃないっすかー。」
「!?」
「結構、呼んだのに。」
「…モモ。」
先輩の首に顔をうずめて頬を寄せる。
きゅぅっと更にきつく抱きしめると、そっと、先輩の手が、頭を撫でてくれた。
「………。」
「すまなかった。」
「………。」
「モモ。」
腕を取って解かれる。
座ったままの先輩が、私の顔を覗き込む。
頬に触れる指先が優しい。
「モモ、見えるよ。」
「…先輩。」
「ちゃんと見てる。気がつかなかったのは謝る、すまなかった。」
「……なんか、ずるいっす。」
「………。」
「かっこよすぎっすよ…、でも、それだけじゃ許さないっす。」
「…どうすればいい?」
体温が上がるのが分かる。
ドキドキと心臓が痛いくらいに。
「キス…してくださいっす。」
先輩の瞳が微かに揺れて、柔かく笑った。
がたっと椅子の音がした。
立ち上がった先輩。
でも、視線は、私に合わせてくれて。
両手で包まれた頬は、熱い。
「モモ。」
囁きと共に、優しく触れた唇は、とても甘かった。
「…っ…先輩。」
「んっ……モモ。」
ほんの一瞬の触れるだけのキス。
気持ちがほわんと浮遊して、幸せすぎる。
「大好きっす!」
「あぁ、私も好きだよ。」
ぎゅっとまた抱きつく。
私を受け止めて、そのまま椅子に腰掛けた先輩。
そんな先輩の膝の上に乗って、いつもとは違う角度で、今度は私からキスをした。


『大好き』の気持ちを、キスで伝え合う。
幸せな時間。


「っ…ちゅ……はぁ…せんぱい…ちゅ…。」
「んっ…モモ……ちゅ…っ…んっ…。」


その目で、ずっと見ていてください。
その唇で、私を呼んでください。
その腕で、私を抱きしめてください。


先輩。


「先輩、もっと、いっぱい、キスしてください。」


大好き。



END


あとがき
らぶらぶさせたかっただけです。
かじゅもも大大大大大好き!!!!!
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Date:2010/05/11
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